就職人気企業に共通しているのは、採用ホームページやパンフレットを工夫して作り、会社の雰囲気、価値観、強み、社長の人柄、求める人材像を明快に打ち出し、社長自ら面接し、大企業にない働きやすい環境であることを強訓することで学生の心をしっかり掴んでいるのである。要は学生から見て企業に魅力がなければならないのは当然だ。経営理念やビジョンを明快に打ち出し、どのような仕事を行い、人材育成を行っているか。優れた企業は魅力ある企業を作ることで人材を集め、人材を育成、適切に処遇することで求める人材がさらに集まるという好循環を生んでいるのである。
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幸いというか、学生の安定・大企業志向が就職難を招いたとの認識があったのか、先輩が就職活動に苦戦しているのを目の当たりにして、何とか早期に内定を一社でも取っておきたいとの考えからか、二〇一〇年三〜四月の調査によると、中堅・中小企業に的を絞って就活したいとする学生が増えたのである。ディスコ社の調査では「中堅・中小企業を中心に活動する」が10・7%(前年5・9%)と、はじめて10%台に乗せ、ワークス調査でも従業員三〇〇人未満の企業への就職希望者は六万八〇〇〇人と前年比でなんと43%増となった。実際にディスコ社の七月調査では就職決定企業のうち、従業員二九九人以下の中小企業が前年の11・1%から13%に増え、三〇〇人から九九九人の中堅企業への内定も前年の17%から今年は20%に増えている。学生は内定を取るために現実的な企業選択を行う意識を強めつつあるといえる。